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IT業「青森×起業×リモートワーク」 河内啓樹さん

こんにちは。おいらせ町地域おこし協力隊さわぐちです。

新型コロナウイルス騒動で、リモートワークが出来ることが分かった今、地方移住が注目され始めていると思います。

今回は、青森県おいらせ町で、2016年からリモートワークでお仕事をしている「河内 啓樹さん」にお話を聞いてきました。

おいらせ町の「移住ポータルサイト」や、この「おいぐら」を作ってくれたのも、実は河内さんなのです(・ω・)

私が河内さんに初めてお会いした時、こんなにカッコよくて、仕事もバリバリできる実業家で、すご~く都会っぽい人が、なぜ、青森県に!しかも、おいらせ町に住んでいる!!っていうことに正直”違和感”があったんです。(笑)

でも、河内さんに話を聞いてみると、「移住してきて、すごい良かったですよ!」と笑顔でお話してくれました。
河内さんが、どうしておいらせ町に移住してきたのか。どんな暮らしや、仕事をしているのか聞いて来ました。

河内 啓樹(カワウチ ヒロキ)さん
1983年生まれ。
大手外食企業に就職し、店舗マネージャーへ。
その後、求人広告会社~ITベンチャーにて人事統括責任者を経験し、飲食コンサルティング会社や翻訳・Web会社を経営。
2016年5月 青森県おいらせ町に移住。
2017年1月 オフィスカナン株式会社を設立。

移住のキッカケ

広い!安い!アメリカンハウス

青森に来る前は、渋谷に住んでいました。1DKの狭い部屋に高い家賃を払っていたんです。

今、住んでいるのが”アメリカンハウス” 160平米、車も3台停められる広い家です。

そこの家賃8万もしないんですよ。安いでしょ?(笑)

その家が気に入って、すぐに契約しました。家を契約しちゃったから、おいらせ町に引っ越ししようか。っていう感じでしたね。広い家のおかげでストレスをためないで生活が出来ているので、移住の決め手と聞かれたら、おいらせ町に”住みたい家”を見つけたことかもしれませんね。

※アメリカンハウスとは・・・米軍外国人やその家族のために建てられた一戸建て住宅のことです。「米軍ハウス」「外国人ハウス」とも呼ばれます。広く、天井も高いので開放感がある家です。

逆に興味が沸いた「何もない町」

妻が十和田市出身で、結婚の挨拶で初めて青森に来たんですが、車で走っていても、真っ暗で本当に何もなかったんです。ビルもなくて、会社なくない?って不安になるくらい何もなかった。(笑)

当初、福岡県も移住候補地でした。福岡の方が仕事もあるし、知り合いもいる。でも、競合性は高い。

それに比べて青森は、知っている人が全くいない、何もない。逆にITに強い人もいないんじゃないか。

そっちの方が絶対にやりがいはある!

『何もない』ことが面白い。

そう感じたことも、青森県に移住を決めた要因ですね。

おいらせ町での暮らし

ストレスフリーな生活

コロナの影響があって、青森県に移住してよかったと。正直思いました。
事務所兼自宅なので、5日間くらい家にこもりっきりのときもある。自粛期間中、渋谷の狭いマンションにいたら相当ストレスだったな・・・と思います。

ここら辺って、そもそも密になることがないので、そういう面でも地方はいいですよね。

食材の宝庫

東京のように外食店がたくさんあるわけではないです。でも食材一つ一つが美味しい。野菜も魚も安くて新鮮。

東京で料理人や飲食店を経営していた時期があり、昨年三沢市で「ウラカナン」という完全予約制で1棟に1組様限定(最大4名様迄)の小さな店を作りました。

詳細:https://ura.office-canaan.com/

そこで、青森の食材を使ったフレンチやイタリアンを提供しています。
お客様に料理やお酒を提供するのもいい気分転換になっています。

お仕事について

東京(移住前)と青森(移住後)仕事の仕方は変わりますか?

変わります。

直接会わなくても、画面で情報提供ができる時代なので、仕事自体に問題が出ることはありません。
ただ、直接会ってミーティングすることがなくなるので、人との接触頻度が低くなり”孤独”が生まれます。

実際、コロナで自粛生活中にリモートワークしていた方なら、孤独感が生まれる感じ…分かると思います。

自分は、家に家族がいるから続いている部分が大きいので、結婚や、Uターンで家族が近くにいる方には、地方IT業オススメします。
一人身での地方IT業は”孤独感”が強すぎて、続かない・・・かもしれません。

青森で仕事するうえで難しいと感じた点は?

方言ですね!

若い人はメール等のメッセージでやり取りができるので難しいと感じることはありません。
ただ、年配の方との会話が移住当初は本当に難しかったです。特に電話口だと何を言っているか分からなくて。
電話を切った後「どうしよう、何言ってるか分からなかった…」ということもありました。銀行の人に同行してもらって、通訳をお願いしていたこともあります。(笑)

でも、2年もあれば耳も慣れてきて、聞き取れるようになるので、とにかく地元の人と話してみる。っていうのは大切かも。Iターンの人は特に頑張らないといけないポイントですね。

青森でIT系の就職先はありますか?

IT業界での就職先はかなり少ない!と思っておいた方がいいですね。
自信がある方は起業をオススメします。青森県の移住創業支援などもあるので。

地方だと、ネット屋っていうだけで怪しまれたり、IT分野に投資してくれる企業が東京に比べると圧倒的に少ないです。
契約料も、半値になるという心構えをしておいた方がいいと思います。単価の違いに心が折れる可能性もあるので、今まで自分がやってきた地盤がないと難しいです。
僕の場合は、移住1年目は「東京の仕事9:青森の仕事1」の比率で。それを1年かけて割合をあげていくイメージ。2年目は、「東京の仕事8:青森の仕事2」という風に。
なので、今は「東京の仕事6:青森の仕事4」くらいの割合ですね。

難しい面もありますが、競合性は低いので、仕事の幅を広げていく楽しさはあると思います。

当社でも今年から「SCOPE地方創生」というサービスを開始し、青森県の課題解決力がある企業と人材のマッチングプラットフォームを提供しています!

詳細:https://office-canaan.com/scope/

コロナが少し落ち着いてきたら、青森県の魅力ある企業などに、本格的にサービス展開していきたいですね!

年収に変化はありましたか?

安定しましたよ。

東京にいた時は浮き沈みがあったけど、今は仕事量も自分で調節してます。
そんなに忙しくしたくないっていうのもあって、働いてもMAX5時間くらい。時間も調整できるし、年収もだけど、色んな面でも安定しました。

家賃の話をしたけど、生活費も東京と比べるとかからなくなったし、そこも地方移住ならではの良い点ですね。

これから移住してくる方へのメッセージ

「移住」と重く考えるんじゃなく、『引っ越し』って思えばいいと思います。
住んでみて住みやすければ、定住すればいいし、もっとライトに考えて、気軽に来てみるのもいいかも。

青森に住んでいるって言っても、三沢空港から90分で東京に着きますからね。

ただ、本音を言うと、東京でバリバリ働いていた人が、地方で”就職”を考えている場合は、給料が下がる覚悟は必要です。
月に30万40万もらっていた人が、急に20万を切る給料明細を見ると心が折れると思います。
だから自分が何ができるか。どんな暮らしがしたいのかよく考えることは大切です。

河内さんの話を聞いているうちに、本当に『何もない』を楽しんでいて、変えようとしている。
河内さんの話を聞いているとワクワクが止まらず、何もない町が変わるんじゃないか?!と思わずにはいられませんでした。

新しいことを始めたいと思っている方には、何もない町が、やりがいがあって面白いのかもしれません!!
まだまだ可能性がたくさん眠っている町だと思います。

おいらせ町独自の良さを活かしながら、コミュニティを広げながら、都心で出来なかった仕事にチャレンジしてみたい方、大募集です!!

不安な点や、聞きたいことがあれば、いつでもご連絡ください。皆さんの移住=遠距離引っ越し。をサポートしますm(_ _)m

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