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五代続く南部せんべいの老舗【川越せんべい店】を支えるのは、神戸出身の奥様です!

こんにちは。おいらせ町地域おこし協力隊 さわぐちです。

突然ですが、みなさん「南部せんべい」はご存じですか??

青森県、岩手県ではメジャーな食べ物。「南部せんべい」
小麦と水、お塩を原料に焼き上げる素朴なおせんべいです。

青森県や、岩手県に住む人にとっては、いつも家にある”身近なおやつ「南部せんべい」”

ですが・・・以前、東京の友人に南部せんべいを送った際、『これってどうやって食べるの?何かつけるて食べるの?』と質問が!!
南部せんべい知らない人いるんだーーーー(;・∀・)と衝撃を受けましたが・・・
なんと!!おいらせ町で、明治6年に創業し、五代続く南部せんべいの老舗「川越せんべい店」で働く奥様”川越奈生子さん”も、神戸出身で、南部せんべいの存在を知らなかったという。

おいらせ町のことも、南部せんべいのことも知らなかった奥様が、今どのように生活しているのか?!
早速、奥様の奈生子さんにお話を聞いて来ました。

奈生子さんのお話

川越 奈生子(かわごえ なおこ)さん
神戸市出身。ご主人の将弘さんと20代半ばに結婚し、アメリカやシンガポールと海外生活を経て、2016年 おいらせ町へIターン移住。
明治6年から続く、南部せんべいの老舗『川越せんべい店』五代目のご主人と経営し、伝統を引き継ぐ。

ご主人で店主の川越 将弘(かわごえ まさひろ)さんは、おいらせ町移住ポータルサイトで紹介されています。(画像をクリックすると移住ポータルの内容がご覧になれます)

おいらせ町移住ポータルサイト https://oirase-iju.com/interview/vo3

ご主人の生まれ故郷おいらせ町に移住し、今まで経験したことのない、南部せんべい作りと自営業。
「最初は大変だったけど、今は来てよかったです」と、笑顔でお話してくれました。

おいらせ町の生活はどうですか??

移住1年目

今でもよく覚えていることは「夏が1日で終わった・・・。」ということ。
サンダルや、ノースリーブを着る機会が、1度もありませんでした。
猛暑日が1日だけだった。っていうことじゃないんですよ。夏が1日で終わったっていう(笑)

寒いし、歩いている人もいないし、寂しいなーと思った記憶があります。

方言

おじいちゃんおばあちゃんの話している言葉が分かりませんでした。
実際に海外生活もしていましたが、もう「ココは海外なんだ!」と開き直って、生活していた時期もありました(笑)
それに、私が関西弁で喋っているからか、みなさん標準語で話そうとしてくれます。
今でも完璧に聞き取れるようになった訳ではないけど、前後の会話の雰囲気で、こんなことを話しているんだろうなと変換しながら聞き取れるようにはなりました。

丸4年が経った現在

来てよかったな~と思います。都会に比べると贅沢!自由に暮らせています。

自然が多い

一番は自然が多いこと。しかもその自然がすごく近くにある。

青森に来て体験したのは、キャンプにカヌー、乗馬やスノボー。青森ってすごく楽しいところです!!
特においらせ町は、近くに海があるので、サーフィンも出来る。
ずっとやってみたいな。と思っていたけど、やる機会が全然なくて。
まさか、この寒い青森県でサーフィンをすることになるとは、思ってもいませんでした(笑)

あとは、温泉がたくさんあるのが、最高です。

時間の流れ

都会にいたときは、ほぼ毎日外食で。
働いて→ご飯に行って→家に帰って→また働いて。って、時間がただ流れていく感じでした。

おいらせ町に来る前、”田舎暮らし”って、ゆ~っくり時間が流れているイメージだったんです。
だけど、意外と1日があっという間。
お店が忙しいっていうのもあるんですが、知人からたくさんのお裾分けがあるんです。

お店が終わってから、お裾分けしてもらった大量の野菜の下処理や、保存に追われています。
栗を貰った日は、寝ぼけながら皮を剥きましたよ(笑)

梅干し作りをやってみたり。
都会とは違った意味で、忙しいけど”充実”しています。

情報過多だった都会生活

都会に居た頃は、ボーっとしたい時も、目や耳から・・・いろんなところから情報が大量に入ってきた。それが今はなくって、ストレスフリーな生活を送っています。
自分で選択して情報を得ることが出来るのも、おいらせ暮らしの良かったと思う点です。

収入=贅沢ではない

収入は、都会で働いていた時に比べると、正直下がりました。
でも、家賃も都会に比べると安いし、外食をする機会が減ったり、お洋服も買わなくなったので、支出が減りましたね。
それに、たくさんお裾分けしてもらえます。親切にしてくれる方が近くにいるってありがたい。旬なものを食べて生活するって贅沢ですね。

おいらせ町ってどんなところ?

アクセスが良いところです。
三沢空港と東北新幹線(八戸駅)が近くて便利です。神戸の実家に行くときも空港があってよかったな。と思います。

あとは、雪が積もらないから、雪かきしなくていいところ。
逆に積もらないので、路面が凍ってツルツルなこともあるので気をつけないといけないんですけどね。

南部せんべい作り

せんべい作りは、全部の工程が大変です。
でも、それ以上に楽しいことがあって、やりがいもある。
南部せんべいの存在も知らなければ、今まで経験したことのない自営業。経営という点でも毎日勉強することばかり。
知らなかったことがまだまだたくさんあるんだなって。ココに来なかったら気付けないことばかりでした。

一枚一枚手焼き。これが川越せんべい店のショリショリ感の秘訣!

川越せんべい店は、五代続くお店です。
先代の時代から来てくれているお客さんの為にも、これから来てくれるお客さんの為にも頑張ります。

【店内の様子】アットホームでいい雰囲気です。

南部せんべいは、小麦とお塩とお水が基本の原料。素朴なものだからこそ難しい。
伝統を守りながら新しい挑戦を続ける川越さんご夫婦はかっこいい!

川越せんべい店

おいらせ町下明堂(旧百石町)にある青い建物。ココで一枚一枚、手ごね・手焼きで焼き上げています。

私の南部せんべいの概念を変えたお店と言っても過言ではない「川越せんべい店」
味も、ショリショリ感も、最高に美味しいです!!私は南部せんべい買うときは、川越せんべい店”一択”です。
ネット販売もしているので、全国の方もぜひ。

・ホームページ https://kawagoenambusembe.stores.jp/
・℡ 0178-52-2878
・住所 おいらせ町下明堂30番地11号
・定休日 土・日・祝

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