百石えんぶりが開催されます! 【2月15日(土)~17日(月)】
みなさん、えんぶりはご存じですか?
えんぶりと言うと、「八戸でやってるよね。」というイメージの方も多いかと思いますが、おいらせ町にも1組のえんぶり組が活躍しています!!
特に小さな子どもたちが舞う「竹の子舞」は、他のえんぶり組には見られない演目なので注目です!ぜひたくさんの方に見に来てほしいと思います。
えんぶりとは?
年の初めに豊年満作、五穀豊穣を祈願する青森県南地方(八戸市・三戸郡・上北郡)に伝わる民俗芸能のことです。
かつて人々は、青森の厳しい気候の中、多大な苦労を重ね農作物を育てていました。だからこそ収穫を深く感謝し、次の年の豊作豊漁を心の底から祈ったのでしょう。そして、何もない時代の長くて厳しい夜に、えんぶりは娯楽的な意義もあって発展してきたようです。
えんぶりが開催されると、長かった冬の青森県にも春が訪れるといます。
えんぶりには二系統ある?
現在えんぶり組は30数組あり、八戸城下中心に分布し動きがゆっくりで優雅に演ずる「ながえんぶり」と、烏帽子を激しく振ってテンポが速く勇壮活発な『どうさいえんぶり』の二系統があります。
おいらせ町の百石えんぶりは、『どうさいえんぶり』で、五戸町切谷内地区から190年ほど前に伝わったとされ、五戸通りどうさいえんぶりの流れを組む型は、百石えんぶりにのみ残っているだけで大変貴重なものと言われています。
太夫は烏帽子を激しく振るのが最大の特徴です!
百石えんぶり演目
太夫が舞うことを「摺る(する)」と言います。摺りにはストーリーがあり、①旦那様(地主)から借りた土地をならし豊作を祈願する摺り②田植えをして、最後に③豊年満作の収穫をむかえ、稲刈りをして旦那様や大地に感謝するまでを表現しています。
演目内容を紹介します。
太夫のリーダーである藤九郎が口上(こうじょう)を述べながら登場し、旦那様にあいさつをする。
1.豊年(ほうねん)/太夫の摺り
《旦那様(地主)から借りた土地をならし豊作を祈願する摺り》
①竹の子舞
年齢の低い子どもたちが中心の舞です。土から顔を出す竹の子のように体をふるふる揺らす姿はとてもユーモラスで、その姿は愛らしく笑いを誘います。竹の子舞はほかのえんぶり組には見られず、百石えんぶりだけの演目です。
②松の舞
お正月には欠かせない松の木。松には神様が宿るとされ縁起が良いとされています。縁起の良い口上です。
2.田植え(たうえ)/太夫の摺り
《田植えの仕草をする摺り。豊作祈願が終わって、苗を田に植えることを表す摺り》
③喜び舞
冨や繁栄を祈った舞です。特に商いをしている人にはうれしい舞です。
④大黒舞
大黒舞は七福神の一人で、福徳や財宝をもたらす神とされています。小槌と艶やかな衣装で福を呼び込みます。女性が演じます。
⑤えびす舞
この舞は子どもたちが憧れる舞です。口上を述べながら豪快に釣り竿で鯛を釣り上げる恵比寿様を演じます。商売繁盛とともに大漁や豊作を願う舞とされています。
畔止め(くろどめ)/太夫の摺り
《豊年満作の収穫をむかえ、稲刈りをして、旦那様や大地に感謝する摺り》
畔止めが激しく烏帽子を振り、口上を唱えながら、一連の演目を終了させる締めの摺り。これをやらないとえんぶりは終わらない。
太夫の摺り、子どもたちの祝舞演目をすべて演じると30分ほどかかります。
百石えんぶり日程
【日程:2月15日(土)~2月17日(月)】
2月15日(土)
9:30 若宮八幡宮 奉納摺り
10:00 法運寺
10:30 カワヨビル 駐車場(甘酒・HOT牛乳の無料振舞あり)
11:00 三村興業社
11:30~15:00 福祉施設への慰問
15時以降 役場分庁舎周辺門付け
2月16日(日)
9時~17時 役場分庁舎周辺門付け
2月17日(月)
7:30 長者山新羅神社(八戸市) 奉納摺り
10:00 まつりんぐ広場出発(八戸市)
10:40 八戸えんぶり一斉摺り
11:30 三八城神社 奉納摺り
13:00~14:00 福祉施設への慰問
14:00 役場分庁舎
15:00 おいらせ病院
15:30 役場分庁舎周辺門付け
17:00 終了
※天候等で時間・場所に変更が生じる場合がありますのでご了承くださいm(_ _)m
おすすめ見学ポイントは、時間と場所の変更がない15日(土)の午前中です。
甘酒、HOT牛乳のお振舞もありますし、太夫の方や子どもたちにお話を聞いたり、写真撮影をしてもらえるかもしれません♪
私も去年初めて百石えんぶりを見ましたが、太夫の方たちの烏帽子を激しくふる姿に圧倒され、子どもたちが扮する神様が次々出てくる舞がとても可愛く楽しませてもらいました♪
写真では伝えられない迫力があります!
春を呼ぶ百石えんぶりを、ぜひご家族そろって見に来てください(*´▽`*)